FTMの恋愛観について
心が男性でも、女性が好きとは限らない
自分は身体は女性で心は男性、でも男性の心で男性が好き。いわゆるFTMゲイと呼ばれるやつに当たります。
・・・なんでそうなったかというと、子供の時、女の子として育った影響が大きいと思います。
自分の言いたいことを言うのも苦手なおとなしい性格だったため、自分でも自分のことを女の子だと思い込んでおりました。その後も自分は女性だという思い込みが続いたため、28歳になるまで気づきませんでした。(気づく機会がなかった・・・)
最大の難点
一番の問題は、男性が好きだが、女性として扱われてしまうため、男性と付き合うことが出来ないということです。
自分が男性で居たいといる限り、男性とはお付き合いできないだろうなーというのは小学校高学年くらいからありました。
また男性とお付き合いしたいが、男性は自分ではなく、身体も心も女性である完全な女性を選ぶのだろうという気持ちがずっとありました。自分が女性になるには、自分の本来の男性の気持ちを我慢しないといけない、がそれは自分自身のアイデンティティを否定することになってしまうので出来ない。
普通の男性に対して好きだと言っても、あなたのことは女性としか見られないと言われるワケですし。そうなると本当に自分に合う人っていないんだなって感じてました。
男性とお付き合いしてみたけども・・
一時期、鬱になり男性の気持ちが弱まった時に、普通の男性とお付き合いする期間がありました。
親以外の人に愛されたのは初めてで、人に愛されるというのはとても幸せなのだなと感じました。
しかし、その時期には、男性の心を完全に忘れてしまっており、それを出すこともできない。記憶が非常に曖昧になりました。
今の自分の姿になってから、当時のことを思い出そうとしても、あまり実感がわきません。自分の記憶のように思えないのです。
女の子好きだがレズビアンにはなれない。
脳みそが男性なので、本能的には女の子が好きです。自分がかわいいと思う女の子は好きになることはあります。
しかし、恋愛対象になったことはないなあと思っています。
女の子は見てるだけで楽しいという自分の中に謎ポリシーがずっとあり、女の子と付きあおうという考えに至ったことがありません。
また自分は、レズビアンって言われると違うって断言できます。
確かに自分は女の子が好きだけども、それは女性の気持ちですきなんじゃなくて、あくまで男として好きなんだと感じています。
身体が女性である以上、女性と付き合いたいとは思わないです。
自分が可愛いなと思う 女の子とは一緒にいて楽しいし、電車で見知らぬ女性により掛かられると嬉しかったりするのですが、やはり自分の身体が女性のまま付き合ってしまうと自分の理想とする世界(男性の身体で女性と付き合う)と矛盾してしまうからじゃないかなーと思います。
余談ですが・・・・・
男性として男性に愛されたいという気持ちが強く表現された映画があります。レスリー・チャン主演の「覇王別姫」です。
はじめて見た時に、なんで好きなのかは良くわからなかったけどもやたら興味を惹かれていました。
主人公の蝶衣にとても感情移入していたというか、、すごく共感してしまったというか、今考えれば、、、そういうことか・・・・・。
そして愛する人が、女性と結婚してしまうとか、うーん、、これはまさに、、堪えきれねえ・・・・・と思いました。
そんなところです・・・・・。