FTM、LGBTが言われると傷つく言葉一覧

当事者が言われると傷つく言葉と、当事者はどう受け止めたらいいのかを少し整理してみる

FTMトランスジェンダー（頭が男性、身体が女性）の私ですが、これまで生きていていろんなことを言われれ悩み続けてきました。しかし今は受け止め方を知ってだいぶ落ち着いています。

初めて来られた方はぜひこのブログについてもご覧ください😊

精神的に不安定になるとそういう気持ちにもなるよね

「性同一性障害は精神の病だから、ちゃんと生きれば迷いはなくなるよ。」

FTM（頭は男性、身体は女性）は精神的に不安定な女性にある思い込みや勘違いだと思われることはよくあると思います。

しかし実際に、一時的な思い込みなのか、実際にそうなのか特に思春期は見分けがつけにくいです。私の場合は「女性が、自分のことを男だといい出す人は”痛い奴”」という確たる考えがあったので、実際に自分がそうだなんて思いもしませんでした。

当事者さえも判断がつきにくい、非常に難しい問題だと思いますので、とりあえず、「性同一性障害は一時的な気持ちの病」というのは本人を苦しめるだけなのでやめましょう。

また、トランスジェンダー当事者で精神的に不安定な人は多いです。なので傍から見れば「精神的に不安定だからおかしなこと言っている人たち」というイメージがとっても強いだろうなというのは否めません。そうではないとだけここにお知らせします。

自分に対して、そういう考え方もあるよね

これは何が言いたいのか。分かりやすく言い換えると、「女性っぽくない、そういう女性もいるよねー」です。

この手の方は、性別は、男性と女性の2つしかないという前提で物事を考えています。（そりゃ普通なんですけども。。。）
なので、男女どちらでもないような人に対しては、「当事者に身体の性別ぽくない自分に悩んでいるんだ。そんなことないよ○○ちゃんも、ちゃんと女性だよ！」とか「女性ぽくない女性でも私はオッケーだよ」と言って励ましたいんです。

励ましたい気持ちはありがたいんですが、そもそもFTMは女性ではないので、「自分のことを女性だと言われること」に激しい抵抗や苦痛があります。

当事者に対し、性別のことに関しては明確な線引をしないで柔軟に考えることが大事かもしれません。

LGBTは好きでやってる

もし、LGBTに対してご自身が「個人趣味という考え」を持っていたら、それはこの機会に少し改めてもいいかもしれません。

確かにほんの20年くらいまでは世の中的にも男性の恋愛対象は女性、女性の恋愛対象が標準で、それに反している人は、差別されるべき存在という考えもあったかもしれません。しかし時代は変わって「差別される必要のない」時代が着実に来ています。

トランスジェンダーの私は、そもそも生まれつきこうなっているのに差別されてもどうにも出来ないので、他人がどう考えていてもあまり気にしないことが多いです。

私は、LGBTの時代が来てくれたお陰で、頭と身体が一致していないという自分のおかしさに気づいたし、前よりずっと生きやすくなりました。この時代が来なかったら「幸せに生きる」ことは難しかったなと思います。

性同一性障害って性的マイノリティだよね

話すと長くなるんですが、ちょっと違いますね・・・。トランスジェンダーの人でも性的マイノリティと言われて傷つく人はいます。

（同性愛などは）分かる人だけ分かる世界

わりと長く付き合いのあった人から言われた言葉で、自分がトランスジェンダーであると打ち開けたときですね。けっこうグサッとくるこの言葉。なんか線引きされてしまったような感じ。。。

非当事者の方、まず線引する必要はありません。どんな相手であっても、それをするのはやっぱり相手にとって失礼だからです。

もし、打ち明けられても、大人ならば、そうであることに自分の意見（同性愛は道に反している）を入れる必要はありません。

また大人ならば、自分は無理と言う場所を選びましょう。個人的に同性愛が苦手、生理的に無理という人は居ます。しかしパブリックな場所に個を持ってくる必要はありません。別に自分が同性愛者とお付き合いするというわけでもないのに、過剰な反応は相手にとって失礼でしかありません。

ちなみに同性愛に関しては、大丈夫な人と、生理的に無理な人とではっきり分かれますね。
別に、「ホモは人の道に反している」って考える人がいても、それはその人の一意見なので、「それは間違っている！」なんて言うことはできません。なので同性愛がダメな人にいくらレインボーフラッグ掲げてキラキラして目で訴えたって迷惑なだけですね。

ホモOKでも、ホモNGでもそれぞれの価値観を擦り合わせることではなく、認め合うのが一番平和なんじゃないかなと思います。