20代トランスジェンダーの就活事情とFT/MX@横浜
FT/MXとは?
自分の性別に何らかの違和感を感じている女性など、自分はFTM/FTXかもと感じている人たちが集まるMTGです。
毎月1回、横浜で開催されています。身の回りに相談できる人がいないという人におすすめです。
FT/MX~性別になんらかの違和感を抱えてる人達が集まる場所~
トランスジェンダー(FTM/X)の就職事情
※MTGで話されたことをネットなどで紹介することはNGなので、ネットなどで公表してもOKな方のお話と、MTGに参加した全体の感想のみにまとめさせて頂きます。
20代のトランスジェンダー就職はまだ暗中模索な状態
今回はこれから就職するという世代の参加者さんが多かったのですが、どういうスタイルで就職に臨んだらいいのか悩んでいるというFTMやFTXの多いという印象を受けました。
以下、私が課題だなと感じたトランスジェンダーの就職が難しい理由です。
理由その1:自分のスタイルを確立するのが、普通の人たちより難しいから
自分のスタイルが確立しづいというトランスジェンダーがなぜ多いのかというと、理由はこれしかありません。自分という人間のモデルケースがないからです。
最近は、セクシャルマイノリティの方がどうやって企業に就職したかなどのインタビュー記事(ロールモデル | LGBT就活)がネットで気軽に見られるようになりましたが、まだまだ学校での理解や支援は特段なく、自分はどういう人間かを自分で見出すのに苦労をしている人が多いように感じています。
理由その2:企業にトランスジェンダーということをどう伝えたらいいのかがイメージできないから
そもそも企業に伝えるべきなのかどうか判断が難しく、周りに迷惑をかたくないという理由で、我慢してしまうケースが多いような印象を受けました。LGBTフレンドリーをうたう企業が増えても実際のところはまだまだ、自分の思う性別で働けないと考える学生も多いようです。
課題への対処法を考える
理由1の自分のスタイルを確立するのが難しい問題の対処法
早め早めに、したたかに行動する。
実際にトランスジェンダーで就職された方の就職の記事を読んでみると、早め早めに行動をし、就職活動の時までになりたい自分の姿になっているという方が多いなと感じました。
また、あまり自分の性別について悩んでおらず、自分はこういう人間だというのがしっかりとしている方が多いようです。
孤立することなく、普通のトランスジェンダーではない方とうまくやっていくスキルをある程度身につけている。そんな印象を持ちました。
就職活動を始める前から、FTM・MXのようなミーティングに参加し、他のFTMの方などがどうしているかを参考にするのがいいかなと思います。
理由2の企業にトランスジェンダーであるということをどう伝えたらいいのかがイメージできない問題の対処法
もう隠すのをしなくてもいいタイミングなのでは
まだまだ「隠す」方がいいのかなと考える学生が多いようですが、今やこれだけ頻繁にLGBT関連のニュースが取り上げられており、もう隠す必要はないタイミングに来ているのかな私は感じています。
変に隠さず、正直にトランスジェンダーであるということを伝えていいと思います。
受け入れられない企業はすっぱり諦めるものだと思っておくとだいぶ気が楽。
どんなに説明しても理解ができない、受け入れられない企業があるのも現実です。それはお互いの価値観の違いであり、無理に一緒にいてもお互いが苦痛なだけだと思います。
まとめ
孤立しないのが一番重要。ネットで十分に情報収集をする、セクシャルマイノリティに限らず人にたくさん会う。
私が新卒で就職活動をしていた5年前はまったくありませんでしたが、今参考になる情報がたくさんあります。当事者の方が不利にならない就職活動ができることを心から祈っています。