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女性なのに女性になれなかったFTMトランスジェンダーの私[LGBTERインタビューを受けて](前編)

LGBTERでのインタビューが公開されました😊

LGBTERさん、代表の鈴木はなさん、ライターさん、カメラマンさんその他携わられた方々には深くお礼を申し上げます・・・。

自分で自分のことを話そうと思っていたところ、自分の話を聴いてくれて、なおかつそれを文章にして頂けるなんて、こんなに恵まれた機会はなかなかないなと思っております。本当にありがとうございました。

▼インタビューはLGBTERさんウェブサイトで公開中です

自分らしいスタイル【前編】トランスジェンダー(FTM)/バイセクシュアル〜宮澤 茉莉〜|LGBTER

自分らしいスタイル【後編】トランスジェンダー(FTM)/バイセクシュアル〜宮澤 茉莉〜|LGBTER

インタビューを受けた目的は「自分がそうなのに気づかない」をなくしたい

2000年に入ってからは「性同一性障害」がそんなに珍しいものではありませんでした。 ドラマでそのテーマが取り上げられたこともあり、ドラマがきっかけで現在の20~30代では十代のうちに「自分がそうだ」と気づくケースが多いようです。

しかし、私と言えば3年B組金八先生の上戸彩回を見ていないばっかりに、最初に違和感を感じてから15年間も身体と頭が一致していないことに気づきませんでした。

見ていたら気づいてた可能性は非常に高かったと思いますが、当時は幻想○滸伝のファンサイト巡りがあんまりにも楽しくてほとんどテレビを見てませんでした。どうして見てなかっただろうか本当に悔やまれますが、幻想○滸伝は本当に楽しかった😊

さて掲載された記事を見返して、これはこういうことなんだろうなというのを自分で思い返しながら、少し自分の言葉で自分の状態をお伝えできればなと思います。

全部説明するのは難しいなと感じておりますが、不明な点などありましたらお気軽にご質問いただければ幸いです🐑

女性なのに女性になれなかった私のこと

と題してお話していきましょう。女性なのに女性になれない。ちょっとヤヤコシイ話・・・・。

生まれた時にそもそも女性ではない状態

まず私はそもそも、普通の女性としては生まれませんでした。

身体は女性なのに、頭(脳)が男性の性質を持っているのです。
(どうして頭が男性になっているのかは胎児期に男性ホルモンを多く浴びたのだろうとことで簡単にまとめます。)

これってどういう状態なの?
頭はほかの男の子と同じ。でも身体は女の子という状態をイメージしてみてください。
幼少の時の私は、「男の子だけども、身体が女性であるから女性と育てられた男の子」のような状態です。まるで漫画みたいですが、なるほどそういうことだったのかと今は思います・・・。

自分の性別に違和感を感じるかどうかはかなり個人差がある

性同一性障害って、幼少期から性別に対する違和感を感じている人がほとんどですが、その子の置かれている環境や、もともとの性格にも依るし、違和感をあまり感じないという人がいても全くおかしくありません。「どれくらい違和感を感じるか」にはかなり個人差があると考えられます。

違和感をあまり強く感じない子は「自分のことを身体の性別だと勘違いするパターン」も当然出てきます。

私の場合は、身体が弱く、活発な子供でなく、比較的おとなしい性格。あと利き手の矯正も少なからず影響があると思います。何か強烈に押さえつけられている感覚が耐えずあり、自分のことをはっきり言っていいものかどうか分からない、どこか自信が持てず、何か嫌なことがあっても我慢してしまいました。

そんな私は自分のことを完全に「女の子」だと思い込み、女の子として女の子と遊んでいて、当時はそれに違和感を感じていなかったのを覚えています。

しかしこれで良かったのではと思うことも多々あります。 「女のことだと勘違いしていた」お陰で強いストレスに晒されず、また孤立することなく協調性を持つことができたと言えます。

一方勘違いしていたことのデメリットは「自分の頭と身体が一致していないこと」に気づくのが遅れた。また、違和感が急に出てどうしたらいいのか対応ができなくなった点です。

自分らしくいられた小学校時代

これはインタビュー記事で書いていただいたとおり。90年代の頭までは男女はっきり分かれていたような気もするんですが、90年代中盤以降、子供の遊びにも変化が起き「ポケモン」に代表されるような男の子も女の子も一緒になって遊べる機会が急に増えだしました。

小学校低学年まではあまり自分からしゃべるタイプではなかったのですが、小学校中学年以降の私は、女の子っぽさが多少薄くなり、どちらかというとユニセックスなキャラクターで定着していきました。とても居心地がよく、毎日が楽しかったのを覚えています。

女の子の枠に収まれなくなってしまった日

ハイ。これはワタシにとってはヒジョーーーーーーーーにショッキングあの日のことですね。あの日というのが何なのかというと、「第二次性徴期」に他なりません・・・・・。

第二次性徴期、性ホルモンが活発に分泌され、男の子はより男の子らしく、女の子はより女の子らしくなり、男女の差がよりはっきりと現れる時期です。
この時が来るまで、身体が女性の私は当然、自分は女の子になれるもんだと思っていました。でもなれなかったんです。

頭(脳)が男の方だからだから、当然女子ではなく、男子の方と同じ動きをしてしまうんです・・・・・・・・・・・・。
自分の「意思」に反して、身体や心は男性の方に近づいて行くものですから、流石にここで違和感を感じるワケです。「自分は何者なんだ」と。

性同一性障害って身体の性別とは逆になろうとしている人だけではないんです。

私は、頭が男の方であると自覚していても「幼少期に女の子として育ってしまった」ため、自身の恋愛対象は男性をことの方が多く、また本来の性別(男)より、「身体の性別の方になりたい」という気持ちが子供の頃は強かったですね。男のくせに女の子やってる方が自分に合っていたんです。

男なのに、女性でいたい?・・・・アレ、この状態は、、そうニューハーフさんの状態に非常に近いですね。
ニューハーフさんにもいろんなタイプの方がいらっしゃいますが、自分としては男性で、心は男性の部分を少し残したまま女性の格好をしているというタイプの方に近いのではないかと感じています。

あとは私自身が、「自分が男性になるのはハードルが高い」と感じていました。幼少期に女の子として違和感なく育ってしまったことと、恋愛対象が男性であること自分の人生に大きな影響を与えているので、うーん、、男性だけどかなり女性要素多めだし、男性になるのが躊躇われるって感じですね。また男性が恋愛対象なので、その中に入るのは恥ずかしい気持ちは否めません。

 

次回に続きます😊